キミの隣に僕がいる


俺は、悟とは向かい側にあるソファに座る。

まぁ、悟の隣には西崎がいたからそうするしかなかったんだけど。

優貴が俺の隣に座る。

優貴は、ショーパンに赤のパーカーを着ていた。

なんか新鮮だ。

胸がドキドキと鳴っている。

俺、どんだけ優貴が好きなんだよ。

優貴を見ていると、優貴がこっちを見てきた。

一瞬目が合う。反射的に目をすぐに逸らしてしまった俺。

何目を逸らしてるんだよ。絶対に今の怪しまれるだろ?

マジで俺は馬鹿だ。

「あっ!!優貴、私悟と飲み物買って来るね。2人が来る前に全部飲んじゃったじゃん?」

悟とピッタリくっついて参考書を読んでいた美奈が急に立ち上がって言った。

「そ、そうだね。」

なんか、ぎこちない返事をする優貴。

やっぱ、俺のせい?

目、逸らしちゃったし…嫌な気分になるよな。

「じゃっ、私と悟で買ってくるから。ほら、悟行くよ?」

「あ、あぁ。」

なんか、悟の目がオロオロしてない?