キミの隣に僕がいる


優貴の部屋は、白と黒で統一されていた。

参考書とか勉強に必要なものは机のすぐ隣の大きい白い棚に入っていて、

漫画や本は黒い本棚に白いベッドの近くに置いてある。

優貴の部屋は、ベランダに繋がっているらしく、

カーテンが風によってたなびいていた。

カーテンの近くには1メートルぐらいの観葉植物が置いてあった。

白と黒が半分ずつの丸い絨毯の上に透明なガラスのローテーブルが置いてある。

そこには、色んなものがごちゃごちゃ置かれていた。

筆箱にノートに教科書…おまけにお菓子の袋。

「優貴の家ってでかいな。」

「そう?悟と美奈の方がすごいよ。」

こいつら、頭いいだけじゃなくて金持ちか?

ますます自分との差が…。

「まっ、とりあえず座って?悟も座ってるし。」

「早っ!!」

ボーっと優貴の部屋を見ている間に悟はローテーブルの周りにあるソファに座ってくつろいでいた。