キミの隣に僕がいる


「雅?早く自転車留めろよ~。」

「あ、あぁ。」

悟の後に続いて車庫に自転車を留める。

車庫には、青い自転車と赤い自転車があった。

きっと、優貴と西崎のだろう。

その自転車の奥にキレイに手入れされたロードレーサーとママチャリがあった。

玄関前の前に来ると、悟がインターホンを鳴らした。

ピーンポーンと音が鳴る。

「開いてるから入って!でも、入ったら鍵閉めてね。」

上を見ると、大きなベランダに西崎と優貴の姿があった。

悟がドアを開けて中に入っていく。

俺も続いて入っていく。

白い壁で、床が大理石だった。

玄関を上がって少し歩くと階段があった。

階段のところの壁にはところどころ正方形や長方形の凹みがあって、

可愛らしい置物が置いてある。天井には丸い窓。

太陽の光が俺たちに降り注ぐ。

階段を上り終わり、奥へと歩いていく。

トントンッ

悟がドアをノックすると、

ガチャッとドアが開いた。

「どうぞ~。狭くてごめんね。」

優貴が出てきた。

学校で会ったのに、今会うとなぜか久しぶりに会った感じで気持ちが高ぶる。

てか、狭いとか嫌味?

すんごい広いんですけど。