キミの隣に僕がいる


「雅~。」

男子なのにそんなガキみたいな今にも泣きそうな声出すなっ!

俺たちをチラチラと歩きながら色んな人が怪しげに見てるんだから。

「わかったからその声出すな!ほら、さっさと行くぞ!!」

「…俺、待ってたのに立場逆転?」

悟の言葉を無視して自転車を扱ぎだす。

『待てよ!』とか叫んでるくせに、ちゃっかり俺の横で扱いでるし。

ファミレスは、若干混んでた。

でも、すぐに席に着けた俺たち。その後は適当に食ってさっさと店を出た。

「じゃっ、今から行くな?」

携帯の電源ボタンを押して悟は西崎との通話を終える。

「もう、美奈もいるんだってさ。早く行こうぜ?」

「あぁ。」

俺たちは自転車を再び扱ぎだす。

優貴の家は、星校から10分ぐらいで着けた。

クリーム色の壁に下は赤いレンガで造られている。

すっごいでかい家だった。

庭にはヤシの木っぽいのとかもあるし…。

車庫も車が4台ぐらいは入る?

あっ、車って言っても軽自動車じゃないくて普通のね。

門は、ドラマとかにでてきそうなしっかりとした黒い門。

門はところどころとがっていて、何かかっこよかった。