俺たちは別れて悟ると一緒に自転車を漕ぎ出す。
「雅、昼召しどうする?」
テストの日は昼前に帰れる。
「俺、どこでもいいよ?」
「じゃあさ、ファミレス行こうぜ!」
「別にいいけど…。」
「んじゃ、家着いたらすぐにここに来て待ち合わせな?」
そう言って悟はそそくさと曲がってしまった。
「ほんと、マイペースなヤツ。」
そんな悟だから好きなんだけどな。
あっ、これは勿論友だちとしてな?
「ただいまぁ…って椿は今日夕方まで講義だっけ。」
俺は靴を脱いですぐに自分の部屋に行く。
「制服で行くのか、私服か…。やっぱ、人の家行くし私服か。」
制服を脱いで私服に着替える。
黒に白の絵が描かれているTシャツにしたはジーパン。
適当なバッグに明日のテストの科目の教材を入れる。



