「はい、どっちから引く?」先生が俺たちの前に箱を差し出した。
「残り物には副があると思うから先に聖が引けよな。」
なぜに命令?
まぁ、別にどっちから引いたっていいんだけど。
俺は、箱の中に手を入れる。
箱の中には、2枚の紙があった。
こっちかなぁ?いや、でもこっちも…。
2枚の紙を交互に触って選ぶ。
「雅、早くしろよー。」
「ハイハイ。」
俺は、1枚の紙を取り出す。
「雅っ!一緒に開けようぜ?」
悟はくじをすぐさま取ったらしく、そんなことを言ってきた。
「別にいいけど。」
みんなの視線が、俺たちの手の中にある紙へと集中している。
「1つ目の折り目をまず開けよう。」
俺と悟は同時に1つ目の有り目を開く。
「次は2つ目!」
2つ目の折り目を開く。
もう、次で完全に結果が分かる。
「せーのっ!!」
悟の言葉で同時に紙を開く。
紙を開ける音と同時にみんなの唾をゴクンと飲み込む音が聞えた。



