「あっ、美奈と優貴じゃん!」
200メートル先に西崎と優貴が校門を入っていくのが見えた。
「よく見えるな。」
「彼女と親友だからな?」
「エッ?西崎と付き合ってんの?」
「まぁ///交際初めてもうすぐ1年みたいなね。」
頬を赤らめて言う悟。
まぁ、なんとなく分かってたけど…。
俺たちも、校門に入り右側の駐輪場に自転車を留める。
ここの駐輪場って、女子と男子を分かてるんだな。
「雅っ!美奈たちが校舎に向かってる!早く行くぞ?」
「あぁ…って悟足速すぎだろ!?」
俺は必死に悟を追いかける。
当の本人は西崎に向かって猛スピードで走っている。
「美奈、優貴、はよ!」
『『おはよ。』』
悟の横にいる俺を見て西崎は悲しい顔をしてきた。
悟は美奈を真剣な目でなぜか見つめいている。
少しの沈黙が続いた中、優貴が口を動かした。
「聖、おはよ。」
優貴の言葉に驚く俺たち。
悟と西崎は違う意味で驚いていたなんて知らなかったけど。
挨拶されて結構驚いた。
「…はよ。」
優貴の顔を見て返事をする。



