キミの隣に僕がいる


今日初めて会った人に、好きな人いるとかっていいんだろうか。

ましてや、俺と同じ5組に坂木さんの知り合いがいるんだろ?

男子ならまだしも女子らしいし…。

「その女子の名前教えてくれたら好きな人がいるかどうか教えますよ。」

そう言っておいた。話を逸らしてまで教えたくないのであれば、ここでこの話は終わるのだろうと考えたから。

でも、間違っていた。自分を叩くハメになるなんて思いも知らずに。

『そういうこと言う人って対外好きな人いるんだよね。』

急に背筋が凍った。何でそう考えるんだよ…。

「そうとは限らないんじゃないですか?」

平常心を保って話す。一瞬でも緩んだら本当のことを言いそうで、怖かった。

『もうわかった!大体わかったしね♪私、少し心理学やってたから分かるの。』

こえぇ…。ってことは嘘ついても意味なかったってことかよ。

「心理学だけで人間のことがわかるかどうかは分からないと思うんですけどね。」

『まぁ、一理あるけど…。雅くんはなんか好きな人がいるオーラ放ってる感じがあったんだよね。女の感ってやつ?』

俺、そんなオーラ放ってないよな?

自分だけ気づいてないとか?なんかそういうのハズ…。