キミの隣に僕がいる


自転車を扱いで郵便局に向かう。

郵便局に着いたころはもう陽が沈んで、月が出ていた。

さっさと父さん宛のエアーメールを送って、

俺はスーパーに向かう。

運命だったのかもしれない。

椿が、郵便局に行かせてなければキミとは会っていなかった。

スーパーで紙を見ながら買い物をする。

スタスタと歩くたびに色んな人が振り返る。

俺、なんか変か??

その理由はお菓子売り場でわかった。

小学1年生ぐらいの小さな女の子と男の子が、

高い位置にあるお菓子を取ろうと一生懸命つま先立ちをしている。

「どうした?」

俺はいつの間にか子どもに声をかけていた。

「あのお菓子が取れないのー。」

悲しそうに言う女の子。

女の子が指差したお菓子は期間限定のスナック菓子。

「ほら。」俺はそう言ってそのお菓子を取ってあげた。

「2つか?」

『『ううん。1つで大丈夫!お兄ちゃん、ありがとう。』』

声を合わせてお礼を言われる。