キミの隣に僕がいる


キミは、俺の隣にいなかった。

そして、悟の隣に座っていた西崎も。

「神田に雅、この2つの問題を2人でここに来て解いてみろ。」

急に言われた。

俺と悟は同時に立って、黒板まで向かう。

「大丈夫か?」

先生に言われた。

今更遅いんだよ。心配するなら呼ぶな。

そう思うけど言わない。

てか、言わないのが当たり前だしな。

チョークを渡された俺と悟は

それぞれの問題に俺たちは答えを黒板に書き始める。

カッカッ

黒板に文字を書くチョークの音だけが教室に響く。

後ろのみんなは黙っている。

『『出来た。』』

そう悟と同時に言うと、

先生、みんなが一斉に「嘘だろ。」と言ったんだ。

「雅、この問題はどう思う?簡単か?」

何を言っているのかわからねぇよ。

とりあえず、

「簡単ですけど…。」と言った。

そしたら悟までが「嘘だろ。」と言う。

一体なんなんだよ。

嘘じゃない。