「あっ、優貴が戻ってくる!」 人が歩く音が聞こえてくる。 西崎は、悟を引っ張って席に戻った。 2人が席に着いたと同時に、 戻ってきた優貴。 ふぅ…。 バレてないみたいだな。 何も感じていないのか、普通に西崎の隣に座る。 映画をまた見ようとするけど、 肝心な場面を話し合いで見落としたせいか、 話が変わっていて、 見る気がうせてしまった。 俺はしょうがなく、 沖縄のパンフレットを見始めた。