それから少し経つと、優貴は意を決したように口を開いた。
「雅も聞いたことのある名前…
高瀬 聖。
聖とはね、席が最初隣だったの。
私と美奈は1位2位だったから代表挨拶しなきゃいけなかったんだけど、
私はその時まだ声が出ないし、美奈はモデルだからってことで、
3位と4位の聖と悟が代表挨拶したの。
聖への第一印象は最悪だったな…。
だって、『学年トップなのに何で代表挨拶しなかったの?』って、
『それにさ、そんな悲しそうな顔してなんかあんの?』って言ってきたの。
なんなのコイツ?いきなり失礼でしょ?そう思った。
その日は入学式だったから早く終わった。
でも、美奈が悟をいきなり早々気になり始めちゃって、美奈がアタックするために席で待ってたの。
隣を見ればたくさんの女子に埋もれて見えない聖。
聖はね、ちょっと赤みがかった茶髪で顔は整っててすごくイケメンなの。
まるでね、今の雅そっくりに…。



