きっとベランダにいると思うけど、とりあえず優貴の部屋のドアをノックしてから入る。
入るとカーテンが風によって揺らされていた。
部屋を歩いてベランダへと向かう。
「優貴…?」
ベランダに出ると、優貴がいた。空を見上げて。
「雅…。急にごめんね。」
「別に平気だよ。さっき片付け終わったとこだしさ?」
なんでだろう…BBQしてた時の優貴とは雰囲気がどこか違う。
「いきなりでなんなんだけどね、雅に話したいことがあるの。」
「…うん。いいよ。」
優貴がベンチに座る。その隣に俺も座る。
「私、雅に嫌われちゃうかもね。せめて、話し終わるまでは動かないでほしいな。」
「動かないよ。それに嫌わない。だから心配しないで、話してみて?」
今まで、ずっと知りたかったことが本人から聞ける。
どんなに待ちわびたのだろう。
優貴、決して優貴を嫌いになるなんてことはできないよ。
友だちとしても、好きな人としても、絶対に逃げない。
だから、話して聞かせて?
優貴の過去を、高瀬の過去を教えて?



