………



いや

でもはっきり言わないと



もう決めたんだから
俺は林さんと付き合うって



リン「……あの、園田さん」

ソノ「……秀美よ」


覆っていた顔をのぞかせる


どどどどうしよう…
これは本格的に勘違いされてるぞ



怖い
恐い



リン「……俺は…」


“震え”ってこういうこと

上手く言葉が出て来ない



ソノ「何でしょう」

俺から手を離して
俺の横に座り込む

斜め下からのぞきこむ彼女


この時やっと
眼鏡の奥の瞳が見えた



………


あの時の色

林さんの家で会った時



もう俺のこと諦めた筈でしょ??

……この言い方
自分大好き人間みたいだな



………



………



リン「俺、秋穂ちゃんが好きなんです」



言えた!

やったー!!!



そうなんです
林さんのことが好きなんです


しかも調子のって下の名前

だって彼氏っぽいですからね


…なんて言い訳しとく