ソノ「えっ、えっ、どうしてここに??」
………
恐い
さっきとは違う意味で
リン「……いやー」
ここ俺の教室だし
だけど適当なこと言って
気分を害してしまってはいけない
ソノ「……やっぱり」
まだ立てないでいる俺の背中には
彼女の手が残る
ソノ「…私を選んでくれるんですか??」
………
………
………
――『気を付けろ』
イチの言葉を思い出す
芸能人を追いかけ回して
警察沙汰になったり
実に笑えない彼女の過去
俺だって幽霊みたいにとりつかれた
終わったことにしても思い返すとね
真っ直ぐで素直すぎる人
なんだろうけど
さっきの雰囲気があんまり怖すぎたから
良い人には違いないんだろうが
俺は何と言えば良いのかな


