「授業中じゃなかったかしら…」
その女性は不審そうな面持ちで
俺達を爪先から頭まで値踏みでもするかの様にじっくりと見た
「授業を抜けたということかしら??」
嘘を吐くのをやめた俺達は
顔を見合わせてからうなずく
「何ということ!こんな時期に授業を抜け出すだなんて!!!」
その女の人はいきなり叫び始める
ヒステリー???
「三年生は受験前でピリピリしてるというのに、随分と余裕なのね」
だって俺達三年生じゃないし
「貴方達何年生??何組??担任の名前は??」
………
………
着いてけない
訳解んない
大体誰よこの人??
最近色んなことが続き過ぎて
俺は完璧に疲れているらしい
アキ「えっと…」
リン「待って」
口を開く林さんの腕を掴んだ
この人の雰囲気が俺にそうさせる
何となくだけど嫌いなタイプ
決めつけは駄目だけどそう感じた


