アキ「…どの先生に謝れば良いのかな」
俺達の中で謝罪は確定
真面目な人間なんです
リン「俺はまず数学」
抜けた時は数学だった
アキ「物理の先生苦手なんだよね」
数分後の未来を思うと
やっぱり気がひける訳でして
重い足取りを取り敢えず職員室へ
教室に途中入室するにもどうせ行かないといけなかったから
職員室はこちらの棟にあり
また教室の前を走り抜けることはない
だけど薄暗い廊下に漏れる
扉の隙間からの光は不気味だった
リン「…何て言えば良いんだろ…」
アキ「…んー…」
職員室の前まで来ておいて
この扉を開けるのを躊躇う
―――
―――
その時だった
―――
「あら、生徒がどうしてここに??」
背後から聞こえる声に振り返る
………
……誰??
世間で言うアラフィフってとこ
見慣れない女性が立っていた


