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リン「……俺、可愛いものが大好きなんだ」
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小さい頃からそうだった
鈴の影響だろうか
母の影響だろうか
身の回りには“可愛い”がいっぱいで
自分にはそれが当たり前で
気付いたら生活の一部だった
俺の一部になっていた
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――だけど俺は男
周りの男子はそうではない
俺だけが違う
だなんて受け入れきれなかった
皆一緒、が平等で
皆と同じ、が安心で
無理して皆と合わせていた
幼い俺は背伸びをして
結局は上手くいかなかった
嘘を吐く、ってこういうこと
秘密を持つ、ってこういうこと
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アキ「……鈴木君」
林さんはヒいたかな??
でも本当の俺を知った結果ならば
素直に受け入れよう


