妹系男子。




スズ「で、何の用??」

ユカ「…え??」

スズ「ただ来た訳じゃないんでしょ??」


鈴にはわかっていたのだ

必要以上に今日のユカは柔らかい



ユカ「わかってたんだ」

スズ「じゃなきゃ家に上げないよ、学校終わっても一緒とかキツいから」


鈴は少しトゲを残しながら言った

普段嫌いだと公言していたから
頼られた時の反応に焦ったのだろう



ユカ「私、あんたのこと友達だと思ってる。あ、勿論麟太郎もね」


そう、あくまでも友達

友達に迫るなよ



ユカ「で、もう一人いたんだけど」

スズ「秋穂??」


以前、林さんを取られることを
危惧していた鈴だけど

この時は余裕を見せていた


ユカ「だったんだけど……いなくなった」



俺はその場に居合わせた

それに俺も仲の良い友達を失っていた



スズ「…言ってる意味わかんないんだけど」