ユカ「秋穂なんか大嫌い!!」
ユカは涙目で叫んだ
俺にはわかっていた
林さんと自然に友達になったこと
イチにいつの間にか本気だったこと
ユカには泣いて良い理由があることを
―――
―――
俺とユカは帰路についた
リン「寒いなぁ」
ユカ「そうだね」
会話とは言えないレベルの言葉を交わす
ユカ「ねぇ、麟太郎の家行って良い??」
リン「やだ、変なことされそうだし」
若干、身の危険を感じる
ユカ「そういう人間だと思ってんの??」
リン「まぁね」
ユカ「傷付いたー」
ユカは自分勝手な自己中人間
だからさっきの必死さが浮き彫りにした
ユカが林さんを好きだったこと
きっとこの二人の間には
利害関係はなかった
ユカ「行って良い??」


