妹系男子。




ユカ「……何だよ、それ??」


アキ「本当にごめんなさい」



………



真剣に謝る林さん

それが一番こたえた



ユカ「はぁっ?!馬鹿じゃないの?!!」


ユカは林さんの襟元をつかむ



イチ「やめろよ!」



―――


ユカ「きゃっ!」



イチが林さんにつかみかかるユカを
思い切り突き飛ばした



リン「……ユカ、帰るよ」


ユカ「……秋穂なんか嫌い」



俺は上下に揺れる肩に触れた

それは俺と同じ位に震えていて



イチ「……麟太郎」


俺の背中にかかるイチの声

その頼りなさも最早信じられなかった



リン「ユカ、立てる??」


ユカの手を引いて身体を引き上げた



イチ「……麟太郎、俺…」


………


リン「…俺も勧めるよ」


イチの方を見る俺の目は
どんなものだったのだろう



リン「もう俺と関わらないで」



友達作りが苦手な俺



――離れて行くのは簡単だった