妹系男子。




リン「もう関係ないんだよ、帰ろう」



俺の中では大決心だった


この言葉は
あまりに悲しく、核心をついている



俺の中では
この“もう”が強調されて
とても普通ではいられない


必要で目に力を込めた



ユカ「…関係ないって…??」


リン「俺、フラれた」



別れた、ではなく“フラれた”

ちょっとした抵抗が虚しい



ユカ「聞いてない」

リン「言ってないもん」


俺はそれだけ言うと遊具に戻った

置いて来た俺とユカの荷物を取りに



ユカ「秋穂、どういうこと?!」


イチ「妹尾さん、林は悪くないんだ」



ユカの声は辺りに響いていた

割って入るイチの声と
イチに隠れる林さん



…俺って本当に閉め出されちゃったな



ユカ「何、秋穂の肩持つの??」



イチ「……俺が別れる様に林に勧めた」



―――



―――



―――



……イチ???