妹系男子。




リン「大丈夫だって……多分」

ヨシ「でも…」


自分で言い聞かせていないと負ける



俺は別に芸能人とかじゃないし
ファンっていっても熱狂的じゃない



リン「まぁ、女子だし。大丈夫でしょ」

ヨシ「……お前」


そんなことを気にして
この高揚を削がれるのは嫌だった



ヨシ「なんか強くなったな」



ヨシが俺の目を見た


顔が火照るのがわかった


リン「なんだよ、それ」

ヨシ「なんか頼れるって感じかな」


ヨシはへらっと笑った

そこにちょっと冗談を含ませて



リン「任せとけ」

ヨシ「調子に乗んな」



きっと過去を一つ乗り越えたから

だから一回り大きくなれて
一歩前に進めたんだと思う



―――



―――



ヨシ「本当に大丈夫かー??」

リン「キツかったら帰るから」



二時限目は
授業を受けようということになった

だから教室に向かう