リン「まぁ、良っか」
信じることにしてみよう
ナカ「そうですか」
中さんの笑顔はここでピタリと消えた
ナカ「お茶ごちそうさまでした」
リン「何のお構いも出来ませんで」
中さんはソファーから立ち上がり軽く頭を下げた
ナカ「鈴ちゃん、お大事に」
リン「有り難う」
中さんを玄関まで送る
リン「帰り道わかります??」
ナカ「はい、なんとか」
リン「送りましょうか」
ナカ「いえ、側にいてあげて下さい」
中さんは笑顔を再び見せた
リン「中さんって、思ってたより話しやすい人ですね」
ナカ「…どいいう意味です」
リン「別に変な意味じゃ」
ナカ「私嫌な奴です……秘密ですけど」
中さんは不思議な人です
天然かもしれません
ナカ「貴方の悪口を言っているかもしれませんよ」
そういうことを笑顔で言う
貴方なんて初めて言われた
リン「それは嫌だな」
ナカ「冗談です」
くだらない会話を少しして、中さんは夕日の中を帰って行った


