妹系男子。




……人質??



ナカ「ぁ……人じゃないですけど」

リン「えっと……??」

ナカ「私がもし口を滑らせたら、今から言うことをバラして下さい」



やっと解った

本当に言わないでくれるんだ…


リン「良いんですか??」
ナカ「構いません」



ナカ「私……実は性格悪いんです」


中さんの顔は達成感に似たもので満たされていた



リン「…何すか、それ」

ナカ「私、凄い嫌な子なんです」

リン「…そうなんですか」



ナカ「私、心の中では愚痴と悪口しか言ってません」

リン「…それは意外ですね」

ナカ「女子高生らしい所は全く無いんです」



中さんは笑顔で言った


ナカ「約束を破ってしまったら、即刻バラして下さい」

リン「……」



正直の所、迷ってしまう



リン「……それって俺の秘密と重さ違い過ぎません??」



性格悪いなんてバラしたら、俺の方が性格悪い


ナカ「そうですか??」
リン「…はい多分」