喧嘩とまでもいかないものの
言い合って互いの部屋に逃げるなんて
いつぶりだろうか
―――
またカーテンを閉め忘れた
窓から差す日光に起こされる
部屋を出て階段を下りる
リビングには既に置き手紙
鈴はもう家を出たらしい
リン「…あー、今日も遅刻か」
時計は始業の時間を指していた
あくびをしてソファーに身をゆだねる
ふと辺りを見回した
窓から指す日光は母の仏壇を照らす
リン「…ガーベラ」
鈴が買って来て
花瓶に差してくれていたのだ
オレンジのガーベラ
花言葉は“我慢強さ”
なんてタイムリーなんだろう
見たからにはこうしてはいられない
リン「行って来るね、母さん」
すぐに着替えて準備をすると家を出た
家にいてられない


