「あの…鈴木君……」
ハッと振り返った
奴が戻って来たのか
リン「…中さん?!」
そこにいたのは中さんだった
ナカ「あの……いきなり走ったから、何かあったのかと思って…」
リン「……あぁ」
ナカ「…警察呼びますか??」
リン「呼ばないで」
気が付いたら流れていた涙を拭いた
リン「座ってて」
中さんが座ったのを確認し扉を閉めた
そして鈴を抱えて部屋へ連れて行く
リン「今お茶しかなくて」
お茶を出した
ナカ「有り難うございます」
暫く沈黙が続いた
ナカ「アイドルの鈴ちゃんですか??」
――
人生でたまに有る危機のその2…
◇嘘がバレる
――
リン「誰にも言わないで」
ナカ「じゃぁ本物…??」
ちょっと躊躇って口を開く
リン「俺、鈴木鈴の双子の弟」
ナカ「す…凄い」
リン「凄くないよ……こんなこと起きるんだから」


