林さんの表情は読めない
まぁ誰の表情も読めたことはないけど
リン「……言って??」
アキ「……うん」
林さんはうつむいたまま
しばらくしてやっと立ち上がる
こちらを向き直った
アキ「妹尾さん、鈴木君の何??」
林さんの目は少し濡れていて
口元は震えていた
リン「……えっと」
アキ「ごめん!!特別な意味はないの……鈴の様子が変だったから」
やっぱり鈴も…
リン「俺からで良いなら、全部言うよ」
アキ「……良いの??」
リン「聞きたい??」
アキ「良ければ」
また林さんがベッドに座る
そしてその目がまたこちらに注目する
リン「あのね――」
―――
―――
―――
それからイチとヨシに聞かせたことを
全て林さんにも伝えた
アキ「……そう」
リン「……あぁ」
林さんの目は初め程
輝いていなかったけど


