ユカ本人に聞いた
それは嘘だ、と
そんなことは知らない、と
そう聞きたくて
だけど、ユカの答えは違った
ユカ「だって、麟太郎は私のこと好きなんでしょ??別に良いじゃん」
………
………
リン「は?!…何言ってんの??」
ユカ「告られ過ぎて、告られるのウザい」
リン「俺、何も聞いてない!」
ユカ「良いじゃん。麟太郎なら本当に付き合ってあげても良いよ??」
俺はユカも俺を好きだと思った
だけど、それってうぬぼれ
ユカ「麟太郎の家、金持ちだし。麟太郎顔良いし、優しいし」
リン「……は??」
ユカ「愛されたい派なんだよね」
リン「……ユカ??」
ユカ「鈴と距離おいて、芸能人の友達になる機会逃したくないしね」
………
……ずっと気付かなかった
ユカの性格は歪んでいた
これがユカの本性
俺達に近付いたのは
転入して来たこの土地を
自分のものにする為だった


