妹系男子。




俺はヨシの前で

しかも二人きりで観覧車に来てしまった



――ヨシはどの様に思っただろう


嬉しくはないよね
嫌だよね

嫌いになられたら嫌だ


何も考えていなかった



できるなら今すぐにこれを降りて
ヨシの元に行きたい


誤解を解かないと



レナ「聞いてる??」


高木の声で我に返った



リン「…あー、うん。ごめん」



高木はまた深呼吸

何を言うつもりだろう



レナ「もう頂上だね」

リン「そうだね」



ゆっくりとゆっくりと
頂上に上って行く


遠くまで見える
何もかもが小さい



―――



―――



―――



レナ「私、鈴木君が好き」



それは頂上でのこと



高木の顔を沈み始めた太陽が照らす



こうやって改めて見ると

とても綺麗な女性だ



目鼻立ちもくっきりとしているが

外見じゃなくて
人間としての美しさを感じる