アキ「あー……私も帰っちゃおうかなぁ、集会はもう終わるし」


リン「良いの??」

アキ「うん、多分」



ちょっと言って良いか迷うけど…



………



………



リン「……じゃ、一緒に帰る…??」



アキ「…ぁ……ぇ…」

リン「……ぁ…」



……勢いって恐ろしい

テンションって末恐ろしい



リン「…いや…良いから、ごめん」


足を早めた
林さんを残して


恥ずかしくて顔が火照ったのを
見られたくなかったから



足早に玄関まで来た


靴を履いたら爽やかな風が吹く



「…鈴木君……待って!」

息切れした声が誰もいない空間に響いた



驚いて振り返る


リン「……林さん」

また顔が火照るのがわかる


せっかく冷めてきていたのに



アキ「…あの……」