キラキラ瞬く星月夜… 「今日も綺麗よ…星月夜。」 真夜中の京に小さな囁きは響かない。 少し広い道を歩いてから、少し茶色がかかった艶のある胸下までの髪をなびかせながら少女は言った。 「京には強い御方はいらっしゃるでしょうか。」 しかし、その言葉に対して返ってくる言葉はない。 だって、真夜中だもの。