はい、というと、ん、とかえってきて そのあとありがとう、といった。 ――私と遊佐は、家が隣の幼なじみなのである。 私が遊佐に恋している内緒の理由はそこにある。 いまの関係を壊したくない。 きっと私の気持ちを遊佐にいったら、遊佐はもう私にノートを借りにこないだろう。 そうなるのが、私は一番恐い。