パリーン…

ガシャーン…

ここは都会の片隅の薄暗い倉庫。
年老いた男が必死に銃を持った若い男に話しかけている。

「や、やめろ!やめてくれ!!金ならいくらでもやる。この土地も会社も。そうしたら地位も名声もお前のものだ。だから命だけ、命だけは助けてくれ!!!」


この男の名は長井修司 ナガイシュウジ 55歳
このあたり一帯を自分のものにし
毎日、優雅に暮らしている世界でも有数のIT企業の社長だ。
そしてもう1人の銃を持った男の名は前島燐 マエシマリン 24歳
幼いころに両親を交通事故で亡くし
20まで伯父の長井のもとで快適な暮らしていたが
突然、家を出て1人暮らしをし今まで
行方が分からなかった


「伯父さん、俺は金や地位が欲しいんじゃない。ましてや会社なんて面倒なもん俺は欲しくないもなんともない。」

「じゃあお前が欲しいものは何なんだ!?今まで不自由なく過ごさしてやってきたのは誰だ!?私だよ、私!!」