─Quality of love─


俺は一瞬、何をいっているか分からなかった。


自分のなかで莉香の言葉を呟いてみる。
三回ほど。


アタシ 消エチャウ カモシレナイ……




「そういう冗談って笑えないよな」

「冗談じゃない」

莉香は俯いてビー玉遊びを続けながら話す。
俺は長い髪のわずかな隙間から彼女の白い顔を探した。