そんな昔の俺の姿が今の莉香の背中とダブってみえる。 なんだかどうしようもないくらい喉の奥が熱くなり、胸が苦しくなった。 だけど俺には莉香の細い肩を抱き寄せることも白い肌に触れることもできない。 数歩後ろの距離は、まるで俺たちの関係を物語っているようで 俺はその場から一歩も動けないでいた。