─Quality of love─



莉香はなんとでもないようなシレッとした顔でガラクタを床にはらい落としてソファーに座った。
俺は立ちすくむ。

「……あ…の……これ……って……」

「適当に座って」

「いや……あの……」

「なに?」

しどろもどろの俺に莉香はイライラしたようで顔を歪めた。

「……なんでこんな荒れてんの?」


数日間掃除をしていないとかいう、そんなレベルではない。

泥棒に部屋を荒らされた後といってもおかしくないくらいだ。


こんな場所で、寝ろと?