そうなると俺の寝る場所はどうなる?

適当な女に電話するか?


そうすれば流れ的に体力を使うことになる。
つまり寝る場所を与える変わりに奉仕をしろ、というわけだ。


今はそんな気分には到底なれない。


「あたしの家、空いてるよ」



眉間にしわを寄せ、頬杖を突き、机を指でコツコツ鳴らしていた俺に莉香は何でもない様子でそう言った。