言葉がでない。 ただポカーンと口をあけたまま自分の家を見上げている。 まさに間抜け面。 「……どういうこと?」 「そのままの意味よ」 シレッとして答える莉香。 「ここって……俺の家だよ…な?」 「そうだよ。そしてあたしのママは此処にいる」 「それって……」 「つまり、あなたのお父さんの恋人はあたしのママってことね」 あいた口が塞がらなかった。