─Quality of love─



「それって今日と同じじゃない……」

噛み砕くような声。


「だから漕ぐの。たくさん漕ぐの!」



そしてまた莉香のブランコは動き始めた。


俺は空中を舞う莉香を見上げながら突っ立っていた。