空が真っ暗になっていた。 気付けば俺は、半日を店の壁にもたれてボーッとして過ごしていたのだ。 通り過ぎる人たちの笑い声も遮断されていたらしいことを今頃になって気付く。 莉香という存在が頭から剥がれない。 何も手につかない。 彼女はいったい誰なんだ?