─Quality of love─


「最近どうよ?」

「どうって何が?」

唐突に話題をふられた俺は半笑いでそれを更に聞き返す。

「だーかーらー、日常生活はうまくいってんの?」

「べっつにー?特に異常なし。ごく普通の一般ピーポー的生活だよ」


そう言った瞬間、謎の少女の姿が脳裏をよぎったけど別に話題にするようなことではないと思い心の奥に閉じこめる。

「まぁ潤は一人暮らしってわけじゃないしね。一人暮らしのあたし様は毎日毎日バイト尽くしだよ。見習えよー!」

「ハハッ!お疲れさん」

「ねぇ潤はさー、彼女とかいるの?」

またもや唐突な話題。
だけどラーメンが運ばれてきたので話が一時中断した。

目の前に置かれた醤油ラーメンは食欲をそそる香りを漂わせている。

それに視界がうっすらくもるほどの白い湯気。

今日みたいな寒い日の夕飯には丁度よい。