「あら、潤くんおはよう!」 「おはよう、潤」 月曜の朝、リビングには真由子さんと親父の姿。 「やべー寝過ごした!真由子さんゴメン!朝飯いらねーわ!」 「もっと余裕を持って行動しなさい」 今日も午後出勤らしい親父はコーヒーをすする。 俺は慌てて玄関へむかう。 「いってらっしゃい!」 「気をつけるんだぞ!」 二人の声を背に俺は家を飛び出した。 「いってきます!」