蒼白な顔をグシャグシャにして、悲痛な叫び声のような泣き声がリビングに響きわたる。 「あたしあの子のことが怖い…!どうしていいか分からない!大切な命だってことは分かってる!だから産んだのよ!でも……」 そこからまた絞り出したような震える声は痛々しい泣き声に変わった。 俺の握り拳に爪が食い込んで血が滲む。 莉香、おまえ今何してる? どうしても真っ青な部屋で水槽を眺めている後ろ姿しか浮かばなかった。