1回だけ。 それは一度行ったけれどもう二度と行きたくないという意味だろうか。 「……そっか」 「嫌なの。学校って。みんな同じ顔して笑うし…空気が気持ち悪い」 莉香は顔をおもいっきり歪ませながら吐き捨てるようにして言った。 空が高い。 青空に浮かぶ雲がふわふわと流れていく。 ゆっくり。ゆっくり。 「俺は……いいと思うよ。莉香は莉香のままで」 莉香は顔を上げて目を大きくして少し口を開けて心底驚いた顔をした。