ようやく足をとめたのは河原だった。 「ここに、来たかったの」 「ここ?」 「そうだよ」 莉香はカバンからビニルシートをとりだして草むらに敷いて腰をおろし、光る水面を眺めた。 俺も隣に座り同じように光る水面をみた。 きらきらと宝石のように輝く水面が眩しい。 ゆるやかな流れは見ていて落ち着く。