日向はイライラしていた。
二人っきりだったのに、いつの間にか4人になっていて、鈴夏の周りには、
太陽というライバルがいる。
し・か・も、太陽は鈴夏の幼馴染ときた。
こっちが恋人通しでもかなりキツイ…。
そして、愛奈は鈴夏をいじめた張本人。
日向は、頭を抱えていた。でも鈴夏が楽しいなら、笑っているならそれでいい。気持ちを鎮めるが、かなりきつそうだった。

「ねぇ~日向君、そうしたの?大丈夫?」

日向がずっと下を向いていたので、心配に思ったのだろう。日向は鈴夏に声を掛けられ、気を取り戻した。

「あっあぁ…」
「あれれ?寝不足ですか~?」

愛奈の言葉がますますいらつかせる。