「いろいろ教えてあ・げ・る♡だって^^」

鈴夏が愛奈のようにウインクをしながら言った。
日向は額に手を当て溜息をつく。

―何を教えるつもりだよ…

さっきからあまり口を開かなかった太陽がいきなり喋り出した。

「俺、こいつに鈴夏のことまかせてられねぇから、俺も鈴夏のとこ居る…」
「はっ!?」

日向のとてつもない衝撃を受けッている顔もどことなく嫌がっている顔にも
鈴夏は気がつかない。

「ハハハ、たーちゃん大丈夫だよ。じゃぁ、にぎやかになるね、日向君。4人だぁ。」

とてつもなく笑顔な鈴夏。

―4人。・・・
うれしいな、近くに人がいるって。

「マジでいってんのぉーーーー」

日向は、いやでたまらなかったことは言わなくてもわかる。
自分と鈴夏の周りに敵や害になるモノが出てきたから…。

「あ、俺、帰るわぁ。」

そう言って太陽が歩き出した。
だが、日向の隣で立ち止まり、耳元で囁いた。