次の日、日向は鈴夏とある男を呼び出していた。
それは、太陽。
あの時、助けてくれた太陽を鈴夏に紹介しようとしたのだ。

日向が得意げに鈴夏に話す。

「こいつが、鈴夏を受け止めてくれたんだ。・・・おいっ早く入れよ。」

教室の外にいる太陽を呼ぶ。
嫌々かつだるそうに入ってきた太陽に、鈴夏は息をのんだ。
そして、言葉を発した。

「・・・たーちゃん?」

太陽は目を一瞬見開いたがすぐ目をそらす。
そんな二人をみて日向は、抑えきれずに喋り出した。

「え、何!?知り合い!?は、あるかもだけど、何この親密な感じ・・・?」

鈴夏は下を向いたまま言った。

「幼馴染みたいな感じ。家が隣同士なの…」

太陽は、相変わらず口を開かない。

「あ、そうなのぉ~。」

日向は驚きながらも言う。

「うん、ずっと一緒だったんだ。
 わたしがね、いじめられているといつも助けてくれるのがたーちゃんだったんだぁ。」

二人は顔をあげ、見つめあっている。