日向は、犯人が誰か目星はついていた。放課後の誰もいない教室…
日向は、鈴夏の教室に足を踏み入れた。
すると、鈴夏の机で何かしている人影が目に入ってきた。

「やっぱりお前だったんだな。愛奈・・・。」

日向を彼女はにらむ。でも、その顔は少しさびしくも見えた。

「日向・・・。」



「鈴夏、犯人わかったんだ…」
「犯人って・・・」
「俺の元カノ・・・
金子愛奈(かねこあいな)。鈴夏は、どうしたい?」

鈴夏はうつむいた。
とても嫌な人のはずだった。
自分と日向の関係をよく思ってなくて、
ひなたの元カノで・・・
『どうしたい?』
その言葉が頭の中でリピートする。

―私が前の彼女さんのことをどうにかしたいって言ったら、
日向君は・・・・
どうするの?
怖い。